第3回中高生日本語研究コンテスト(全体講評)
2024年12月20日
中高生日本語研究コンテスト委員会
2022年度から始まった「中高生日本語研究コンテント」も第3回を迎えることになりました。2024年9月1日から9月25日を応募期間として実施し、11月30日に表彰作を発表しました。部門の設定や審査の観点は、第1回開催から変わっていません。
研究の着想や方法を中心に研究計画までを、5分程度のプレゼンテーション動画にまとめる「アイデア部門」には、30件の応募がありました。また、研究を実施し分析結果を示し結論までを、10分程度の動画で発表する「リサーチ部門」には、53件の応募がありました。応募してくださった生徒の皆さん、指導をしてくださった先生方や保護者の方々、また、広報や運営などに協力してくださった関係者各位には、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
投稿作品は、日本語研究者30名余りの審査委員により、次の観点で審査しました。アイデア部門では「問い(課題)の設定」「調査や研究の方法」「発表の仕方」の3つ、リサーチ部門では、これらに「考察の展開」「結論の導き方」を加えた5つの観点です。
審査の結果、アイデア部門では、最優秀賞1件、優秀賞1件、奨励賞3件、リサーチ部門では、最優秀賞1件、優秀賞1件、奨励賞3件の、計10件を表彰することになりました。これら表彰作のうち、受賞者の皆さんから許諾をいただいたものを、公開します。また、各研究への審査委員による講評も記してあります。日常生活の中からうかんだ疑問を解明しようとした意欲的な研究、プレゼンテーションの方法に創意工夫を加えた研究、地道な調査を重ねることにより、思わぬ発見をもたらした研究など、今回も多様な作品が表彰されました。
残念ながら、表彰には至らなかった作品にも、いわゆる「中高生らしさ」を感じさせるような、清新で独創的なところがたくさん見られました。中高生日本語研究コンテストでは、応募してくださった全ての作品に対して、特に評価できるところや、今後一層発展させてほしいところなどについて、審査委員からのコメントをお送りしています。これからも研究を進めるにあたって、参考にしてもらえればと思います。
中高生日本語研究コンテストへの参加を通して、多くの中高生の皆さんが、日本語研究の豊かな世界を、どんどん切り開いていってくださることを、心から期待しています。なお、第4回は2025年度に実施する予定です。どうぞご応募ください。
表彰作の動画視聴はこちらから